20161121

10代と20代、20歳になってしまうことの大きさを、ものを作る人はみんな考えている気がする。わたしは実際ほぼ何も考えずに20歳を迎えてしまって、女という属性にずっと悩まされて考えていたものの、何も産み出せずにここまで来た。それがいまでもとてつもなく悔しくなる。だから、だから1番にも、何番とかいう順番すらつけてもらえないようなところにいる。その作っている人達の世界が少しだけ分かりながらも、(これは魅力が分かるという意味で、それと全く関わりなく生きている人達よりも近いということにすぎないのですが)、やはりそこにも入れないでいる。たぶんこれからも、わたしがきちんと決断しないと入れないままだ。

 

 

何も一番にできないまま生きてきてしまった。凡人。でも、どうあがいても私はやっぱり何かを作る人でありたいんだと思う。ならせめて掛け算なら負けないようになりたいな、とか思う。公約数の多さなら、戦えるんじゃないか、だって広く浅くミーハーなのだから。二番手にすらなれないものの寄せ集めで戦う。だいたいインプットは同じで、アウトプットが違うだけじゃないの、と思うので、結局は自分がどの領域を選ぶかに収束されるのでは。 

 

 

ものを作る人になろう、と決心するたびに、何年か前に友達に言われた大器晩成という言葉が頭をよぎる。うるさい。大器晩成という言葉自体は悪い意味ではないし、むしろいい意味の言葉だ。でも、わたしは今輝きたいのであって、あとからじゃない。そんなことが良いながら今までの人生を考えると、わたしが輝けるにはまだまだ時間がかかるんだろうなとも思う。あいつは案外わたしのことを見抜いていたんだろうな。

 

 

恋人と別れてから半年が経って、その間に彼はたくさん曲を作っていた。え、私といた時は全然だったのにね。そういうやつね。とか納得してしまう。失恋をエネルギーにできるタイプ。わたしといえば、よく分からない人に引っかかり上手くいかず、素直さに惹かれるもうまくいかず、別に恋人になれない人と恋人ごっこをする始末。最後の人だけはものを作るタイプの人だった。ずっと恋愛はしてたのかもしれない。わたしが何も考えずにものを作れているときは恋愛している時みたい。輝きを自前で生み出せる。はいはい、そういうのありますよね、とも思う。自分に期待しながら自分を落とす。愛されてないと何も作れないなんて、そんなのやめてやるからな。わたしは気持ちを掬い取って、別に恋愛のきらめきも好きだけど、普通に人間として、世界に向き合いたい。今なら何ができるだろうか。

 

 

十一月になってようやく落ち着いて自分を冷静に見れているような気もする。うまくいかなかったはずの、素直さに惹かれたひとにアプローチされてお付き合いをすることになった。あの時は盲目的に好きだったけど、今はそうでもない。それは悪い意味ではなくて、落ち着いた感情で好き。好きというより愛情なのかもしれない。その人が幸せになるならなんでもできる、とは思う。でも今までの私はもっと燃え上がっていて、盲目的で、あなたのためならなんでもできる!!!と、後ろに感嘆詞でもつけてしまうくらいの気持ちを持っていたから驚く。落ち着くことは悪いことじゃないでしょ、なんて昔の人を忘れられないまま結婚する花嫁みたいなことを何度でも思い、心のなかで打ち消す。でも心のなかで大丈夫?今なら引き返せるよ、ともう一人のわたしが言う。ごちゃごちゃしてばっかり。

しいたけ占いをみると、今週は「走っては止まり」という時期みたい。これからは知っていくことが今まで以上に大事だから、確認作業を怠ってない。本当は一度走り出したら気持ちよく走り続けたいタイプだけど、止まりながら爆発力をためていっている。まさに今だ。清算したいわけじゃない。ただ、整理しないとだめなだけで。わたしの恋は上書きじゃなくて別フォルダなんだと思う。散らかった記憶を、昔のフォルダに全部ぶちこんでからじゃないと次にいけないだけ。今やってる。もう終わるから。付き合う人には申し訳ないけれどこの時間がないとむしろあなたに対しても失礼だと思うから、ごめんね、もうちょっとだけ待ってて。あと17%くらい。

 

 

そんなタイミングで昔の恋人に会ってしまう。もう友達、そう私も向こうも友達だと思っている、のだけど「友達に会った」ではなく「昔の恋人に会った」と言ってしまうな。友達、だけど昔の人。なんだか整理がまだついてない話をしてしまう。それ、大丈夫なの、と言われる。実際わたしはあの時なんて言われたかったんだろう。新しい恋人ができたと報告したときはおめでとうと言ってくれた。もっと動揺してほしかったのかもしれない。もうわたしとの日々に整理はついてるのね、わたしはまだなのに…と思ってしまったんだろう。でも大丈夫。この人とはこれからもこんな感じで会えると思う。好きなものが似てる、趣味の合う友達、ものを作る仲間。

 

 

前に進んでいくしなないのにすごく後ろを振り返りたい。感傷に浸っている自分がなんか儚くてかわいそうで魅力的、とか思ってるんじゃないの。明日からのわたしはまた変わっていると思う。その時もよろしくね。なんだかんだ自分が一番かわいいのかよ。どんなわたしも愛していけるように、わたし自身が強くならなきゃ。